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2007年8月18日 (土)

Milky~11 

1995年1月23日。
ミルキィが入院する日。

股関節形成不全のため、右後ろ足の骨頭切除の手術だ。

手術を受けると決めた時、覚悟をしたはずなのに朝から落ち着かない。

初めての病院にむけ、地図を片手にミルキィを車に乗せ走り出した。
私が不安な様子をみせたらミルキィにも伝わってしまう、
そう自分に言い聞かせながら、道を間違えないように標識を確認しつつ無事病院に到着した。

入院の手続きをすると、誓約書を渡された。
「手術を受け、どんな不測の事態がおきても意義を申し立てない」
その様な内容だった、トラブル回避のためのものだ。

当たり前のことかも知れないが、内容を読みサインするさいに、また不安が過った。

けっして簡単な手術ではない、何が起きるか分からないのだと認識した。


一人での帰リ道は気が重くなんとも憂鬱な気分だった。
兎に角無事に手術が終わることを祈った。

少なくとも1週間は入院することになる。

その日からミルキィがいないという現実が押し寄せてきた。
思っていた以上の淋しさに、新ためてミルキィの存在の大きさを実感した。

どうしてるのか心配で会いに行きたいが、ミルキィの性格を考えると退院の日までは、
顔を見せない方が良いと判断した。

せめてご飯は家にいる時と同じものを食べさせてやりたいので、
2日分づつを届けに行った。
声も聞こえない様に気遣いご飯だけを渡して帰るようにした。

一度だけ帰る時に窓の外からちょっと覗いてみた。
正面の下段の左はじのケージにミルキィはいた。

看護士さんが声をかけても反応が殆どないらしく、心細そうに壁の方を向いて座っていた。
可哀想でいじらしくって、胸が締め付けられる思いで、一日も早く家に連れて帰りたかった。

1月31日病院から電話があった。
明日(2月1日)抜糸、2月2日に退院できる。

待ちに待った退院の日、迎えに行った私を見ると、
看護士さんが持つリードをぐいぐいと引っ張って私に向かって来た。
「ミルキィ頑張ったね」と抱えながら声をかけると、
淋しかった思いと嬉しさがこみ上げたのか、その場でちびってしまった。
ミルキィがちびったのは、後にも先きにもこの1回だけだった。

手術の為に皮毛を剃られた腿には縫合の痕が痛々しい。

帰宅後4〜5日は入院と手術による心身の疲れから、元気がなく始終うとうととしていた。

私はその様子を見守りながら、無事に家に戻った喜びをかみしめていた。


Milky9527

退院して間もない頃のミルキィ。

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